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予防は治療に勝る

写真: 予防は治療に勝る

写真: 大雪の日 写真: 来年はもっと沢山咲くよ

母を引き取ってから、自分がすごく変です。
どよーんと落ち込みが激しくなって、
そんなときは母をこれから看ていけるか不安に襲われます。
一緒に過ごす時間が長くなると、一日中何もせず、
ただ私が何かをしてくれるのを待っているだけの人を見続けることになります。
食事をすれば、すぐに寝てしまい、午前中はほぼ寝たきり老人です。
「ああ今日もダメな日なんだな…」と思うと辛くなります。
すごくだらしがなくて、やる気のない人、怠け者で、
ずるがしこくて、ああ言えばこう言うきわどく機転だけはきく典型的な痴ほう症の人。
そう思えてくると、今度は母が嫌になってきます。
そういう現実の母だけを見れば、辛くなるだけなので、
いつも何事にも前向きで、泣き言を言ったときは、大丈夫よ。
あなたは何も心配する必要なんてないのよ。と、
どんなときも私を支え続けてくれた母を思い出します。
そして、母に残された正常な機能を出来るだけ保たせてあげなければと、
その日その瞬間、自分が何をすべきか、母の行動に対して、
どう受け答えるかについて、考え続けます。
どっちに考えを向けてみても辛いのは同じです。
しかし、母を嫌だと思わない方を選ぶしかありません。
調子が良いときは、
得意料理であるカレーやミートソースを作る、今まで通りの母に戻るときもあります。
ところが、ミートソースを作り終えるとこたつに潜り込んで眠り、
突如起きたかと思うと、「甘酒が飲みたいわ」と言って、私に作れと言わんばかりの、
デカイ態度の母に変わっています。
ミートソースを作るには、ニンジンを細かく切って、玉ねぎの皮をむき、
細かな行程の作業が続きます。
それは苦もなく行い、ただお湯で溶かして砂糖を入れるだけの甘酒は、
自らは決して作ろうとしません。
あるときは母でない人がそこにいて、あるときは突然母が戻ってきたり、
どこか別の世界から行ったり来たりしているかのようで、
今は誰が母の中にいるのだろうと思うのです。
それがどんなタイミングでやってくるのかがさっぱりわからなくて、
とても疲れてしまいます。

たかが甘酒、作ってあげることは簡単です。
作ってあげれば母は喜ぶでしょう。
しかし、喜ぶからいいかと、単純に決められないのが認知症だと思います。
昨日は母に体重計に乗ってもらいました。
たった1ヶ月で2キロも増えていました。ちなみに私は2キロ痩せましたが。
まあそれはいいとして、膝が痛い痛いと言う母、
2キロも太ってしまったのでは痛くて当然です。
日頃運動をしていて痩せている私でも2キロ増えれば膝は痛くなりますから。
ですから、ほぼ寝たきりになって、ほぼでなはい完全な寝たきり老人になりつつある母に、
ホイホイとお砂糖たっぷりの甘酒や大好きな大福、
糖質だらけのものを食べさせるわけにはいかないのです。
こうして、今までは何も考えずにいられた一つ一つの日常を、
考えて考えて進んでいく日常になりました。
こんな1ヶ月を過ごして思うのは、認知症になりたくないな。
と言うことです。自分もいつかなってしまうかもしれない、
そうなれば子供たちが私と同じ苦しみを味わうことになる。
予防しなければ!でもどうすればいいのかなんて、多分、
今の医学ではわかていない。だったら自分で考えるしかない。
考えよう…
そして実行に移していこう。そう思った朝でした。

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コメント (6)

  • 昔ライダーHK

    認知症にならない方法。私も探りたいです。お互い頑張りましょう。

    2018年1月22日 08:04 昔ライダーHK (105)

  • さくら ふぶき

    認知症にならない予防ねーー難しいところね。
    ちょっと調べて見ました
    https://info.ninchisho.net/mci/k60
    お母様には病気のことをキチンと伝えて
    自分がしなくてはいけないことを伝えないといけないと思います。
    一人では無くてお互い話ししないと
    みえこ55様のおんぶに抱っこになってしまことになりますから

    2018年1月22日 08:30 さくら ふぶき (2)

  • さくら ふぶき

    みえこ55様
    お母様総婦長さんだったと言うことは病気の患者様をたくさん見られてきている方病気のことををまず、把握しないで戦うのは難しいことを一番ご存知なのではないでしょか?
    くれくれも一人はダメですよ。本人と一緒でないと戦えません。
    うちの娘が、高機能性自閉症だとわかったのが中学生になって間も無くのこと、
    診断が出て即私は娘にキチンと病気のことを伝えました。それは、病気は代わってあげられないから、戦うのは本人サポートはできても本人の協力なしでサポートは難しい。先天性の病気である以上死ぬまで病気と付き合うのは本人だからね。毎日、いろんなこと起きます。泣いたり笑ったりしながら進んでますよ。

    2018年1月22日 09:27 さくら ふぶき (2)

  • きんぎょ

    老後認知症にならない様にと願っていますが・・・・

    2018年1月22日 12:43 きんぎょ (5)

  • hanahana(冬眠中)

    わたしの母は88を目前にしてクモ膜下出血で亡くなりました
    いろいろあって、独りで逝かせてしまいました
    お母様の側に居られるあなたが羨ましかったり それはそれで大変だなぁと思ったり。。。
    母とはなかなかお互いに理解し合えない状態が続いたままでした
    考えてみると 最後までしっかりとしていたのは ひとり暮らしの緊張感だったのではないかと思います
    誰か居ると頼ってしまうけど、ひとりだと自分であれこれするしかないですからね

    あなたの答えになってないけれど、目の前にいるあなたのお母様 こうして思いを吐き出しながらぼちぼち行きましょう
    決して あなたはひとりじゃない!

    2018年1月22日 12:49 hanahana(冬眠中) (2)

  • jun(PCリセット〜)

    お母様とは長い付き合いになると思います〜
    気を張っていると疲れます(>_<)
    二人三脚で楽しく生活して下さい。
    自分は糖尿病の母を長年面倒をみてきました、もう他界しましたが
    子が親の世話をするのは当然ですが正直言って疲れました。
    でも自分も一人で大人になった分けでわ無いので恩返しかなと・・・

    2018年1月23日 01:26 jun(PCリセット〜) (6)

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