FUJIFILM Silvi1000
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2017年12月、今治市内の某全国チェーンリサイクルショップにて300円+税で救出した。背面液晶パネルにわずかに傷が見られたが、外観はほとんど何ともなくきれいな状態であった。電池を入れてみたところ、ズームの調子が悪く、テレからワイドに動かすと収納されてしまったり、100ミリテレ端まで行かない不具合があったが、何度か動かしているうちに治ってしまった。長らく動かしてなかったために動きが悪くなっていただけのようである。電気系統には全く問題はなかった。
既にコンパクトデジカメが市場に出回り始めた2001年に富士フイルムが発売したズームコンパクトカメラで、フィルムカメラとしては晩年のもの。一見デジカメかと思うような大型の背面液晶パネルが特徴であるが、一説には老眼の人向けに大きい液晶にしたとか。実際、デジカメになじめない人間にとっては扱いやすいカメラだと思う。
28ミリから100ミリまでをカバーする高倍率のズームレンズは、スーパーEBCフジノン銘を奢っている。すなわちマルチコートというわけで、レンズには結構気合が入っているのだが、28ミリで開放F値がF5.8という、いわゆる”暗黒ズーム”である。明るさを犠牲にした代わりに軽量、薄型のボディを実現しており、携行性は極めて良好である。ただ、レンズの暗さをカバーするため、常時フラッシュが光るのがデフォルトなので、私は、極力フラッシュ発行禁止モードに切り替えながら使うようにしているが、きささかまどろっこしい。
このカメラは、上記のような難点はあるものの、フロントボディはアルミ製で、金属特有の冷やりとした感触と、レンズを出し入れするときに発する独特の音がものすごく気に入っており、実は本機は3台目である。1台目は初めから修理不能のジャンクだったが、リモコンが付いていたので、現在本機用に流用している。2台目を愛用していたが、液晶に一部表示の欠けが生じ、現在休眠中。というわけで3台目の購入に至ったわけである。それぐらいお気に入りのカメラなのである。
むろん、レンズの描写も、スーパーEBCを謳うだけに、とても良い。レンズが暗いため、「画を作る」ような用途には不向きだが、使いこなす楽しみがあるカメラである。
唯一最大の難点は、裏蓋とボディを結んでいるフレキケーブル。これが切れれば一巻の終わりである。
(作例はこちら)
http://photozou.jp/photo/list/3096382/9297620
アルバム: 救出したジャンクカメラたち
タグ: カメラ
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