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札幌中華そば(味噌)@にじゅうぶんのいち・荒川区東尾久三丁目

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写真: 札幌中華そば(味噌)@にじゅうぶんのいち・荒川区東尾久三丁目

写真: 味玉つけめん・中@國もと・葛飾区京成高砂 写真: 肉そば・中@伊藤赤羽店・北区赤羽

Ramen にじゅうぶんのいち
  荒川区東尾久2-19-10 西脇ビル1階

 オープンしてから既に9年近いお店で、数年前にミシュランのビブグルマンに選出されたそうだ。そんな中、最近、周りでなぜか評価が急上昇中なので50分ほどかけてチャリチャリと訪れた。開店直後の11時40分に到着したが、平日だったせいか列はなくそのまま店内に。券売機を見ると、鶏清湯の塩が基本メニューのようで、次いで醤油と並んでいたが、券売機に「塩・醤油とは方向性が違う当店独自のサッポロ系ラーメン」と添え書きされ、かつ、ボタンの案内表示には「数量限定」と注書きされた標記をポチッとな。950円。食券購入後、長椅子で待っていた先客1名に続いたものの5分ほどでカウンター席に案内された。
 麺はエッジがはっきりしたストレートの中麺。ビックリするぐらいツルンツルンで、噛めばしっかりとした歯応えがあってシコシコだけど意外にあっさりと噛み切れるので非常に食べやすい。こんな食感の麺は食べたことがあるような、ないような記憶が不確かだ。店内を見渡すと、冷蔵庫の上に置かれた麺箱に「麺屋 棣鄂」の文字。下町の小さな商店街のお店が、京都の製麺所の麺を選ぶんだと少し驚いた。スープは細かい油が浮いているものの重さは全く感じない。これまで味噌といえば純すみに代表されるような濃厚系を好んで食べてきたが、それと比べると全く別の味わい。スープには豚挽肉がたっぷりと混ざっているが、鶏出汁を補強するために使っているのだろう。このため旨味は十分、一方で、前述のように香味油の量はかなり控えめなので、淡麗ともあっさりともいわないけれど軽い食べ口といった感じに仕上げてある。また、札幌味噌ラーメンには付きもののモヤシを主体とする炒め煮野菜がないため、炒め油や野菜のエキスがスープに加わっていないのも軽さにつながっているように思う。さらに、これまた札幌味噌ラーには欠かせないニンニクとショウガも、使っていないか使っているとしても少量で存在を感知できなかった。具材は大判のレア肩ロースチャーシューにメンマと木口切りネギのみとシンプル。レアチャーは少し歯応えのある食感だがジューシーで、噛むと肉汁がジワジワと染み出し、肉の旨味と脂身の甘さが同時に味わえる秀逸な一品。メンマは塩加減はちょうどよいものの味や特有の発酵臭は感じず、シャグシャグとした軟らかめの食感が麺とのコントラストとしての役割を果たしているようだ。
 丼の中身を残すことなく完食完飲。こういう味噌ラーメンもあるんだと勉強になった。

・お気に入り度:○

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